たかすぎひさたか
コンシャスネス・テクノロジスト/文明のデバッガー/形而上リテラシー教育者
高杉尚孝(Professor Tee)は、人間の苦しみや行動の背後にある「見えない前提構造」を解明し、それを言語化・可視化・再設計することを専門とする研究者・教育者。
経済学、経営学、心理学、仏教思想、そして形而上学を横断する独自のアプローチを通じて、個人と社会に埋め込まれた「思考のバグ」を発見し、修正可能な形で提示してきた。
慶應義塾大学経済学部にて社会思想・経済思想を学び、ウォートン・スクール(ペンシルベニア大学)でMBAを取得。その後、外資系コンサルティングファーム、金融機関、独立後には高杉尚孝事務所において、大手企業の戦略立案・組織変革・意思決定支援に長年従事する。
この実務経験を通じて、「合理的であるはずの組織や個人が、なぜ同じ苦しみを繰り返すのか」という問いを深める。
その探究の中核となったのが、理性感情行動療法(REBT)創始者アルバート・エリスの理論である。
高杉教授は米国エリス研究所にて正式なトレーニングを受け、2007年にスーパーバイザー資格を取得。エリス本人から直接指導を受けた最後の世代の一人である。「must(〜ねばならない)」思考が、人間の感情的苦悩を生み出す主要因であることを、臨床的・教育的に検証してきた。
同時に、仏教心理学や身体知の研究を重ね、認知だけでなく身体・神経レベルから心的状態へ直接アクセスする実践技法として、独自の Direct Access Protocol(DAP) を体系化している。この技法は約3分間で副交感神経優位状態へ導くことが可能であり、脳波測定による検証も行われている。
現在は大学院教育を中心に、MBA・エグゼクティブ・研究者・専門職向けに、次のようなテーマを扱っている。
• ストレスと不安の構造的理解(「個人の弱さ」ではなく「前提構造」の問題として捉える)
• 資本主義・宗教・組織文化に内在する「形而上的制約」の分析
• Must-thinking から Want-to thinking への転換
• 形而上リテラシー(Metaphysical Literacy)という新しい知的スキルの育成
• 心理的介入と身体的介入を統合した実践的アプローチ
例えば、資本主義社会では「成長し続けねばならない」という前提が「現実そのもの」として経験される。この見えない制約を可視化することで、初めて選択肢が見えてくる。
高杉教授の仕事は、特定の思想や価値観への「改宗」を促すものではない。人がどのような世界を前提として生きているのかを静かに観察しながら、その前提が不要な苦しみを生んでいる場合には、別の見方・別の立ち位置があり得ることを示す試みである。
本人は自らの役割を、
「文明のデバッガー(Debugger of Civilization)」
と表現している。
それは、人間社会を構成する思想・制度・信念体系そのものを否定するのではなく、「どこで、いつ、どのような “思考上のバグ” が入り込んだのか」を丁寧に点検することで、より自由で柔軟な運用が可能であることを示す仕事である。
高杉総合研究所は、こうした研究と教育の成果を、ビジネス、教育、心理支援、そして個人の生き方へと橋渡しするための実践拠点である。